8/25付 東電処理水に関するプレスリリース

昨日、東京電力ホールディングス株式会社が処理水の扱いに関するプレス発表をしました。主な内容としては、「全体の検討状況・設備の検討状況・賠償について」の3つが示されましたが、そのうち賠償について触れたいと思います。

 

資料はパワポ9頁に渡り、概要は以下の通り。

①賠償期間、地域、業種を限定せずに賠償に応じること

②これまでの賠償データや、地域や業種の統計データを用いた損害の推認

③これまでの賠償を受けていなくても、新たに風評被害が生じた場合でも賠償に応じること

④損害の算定にあたっては、処理水放出前後の売上差を損害額とする

 

まずは賠償を拒むことはせず、広く受け付ける姿勢を見せました。その点は評価に値するものだと思います。一方で、使用する統計データやコロナ禍で曖昧であろう処理水放出前の売上の確認方法など、具体的判断基準は示されていません。

結局賠償できないされないケースも考えられますが、まずはそもそも風評被害を発生させない取り組みに期待したいところです。